科学技術殿堂建設場を現地指導する金正恩氏
科学技術殿堂建設場を現地指導する金正恩氏/2015年2月27日付労働新聞より
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金正恩氏が平壌市内を流れる大同江の下流にあるスクソムで建設中の科学技術殿堂を訪問し、「党の科学重視、人材重視政策」を力説した。

朝鮮労働党機関紙の労働新聞は27日、金正恩の科学技術殿堂の建設現場に現地指導したと伝え、科学技術殿堂を「党が人民に与えるもう一つの贈り物」と形容した。

金正恩氏は「科学技術殿堂は、党の全民科学技術人材化方針を貫徹し、21世紀の主体建築芸術の尺度を示す重要な意義を持つ建設対象」「国の前途と関連した重要な事業であるだけに、科学技術殿堂の建設を物心両面で積極的に支援し、全党的、全国家的、全人民的事業になるようにしなければならない」と述べた。

視察には朴奉珠(パク・ポンジュ)内閣総理、オ・スヨン労働党秘書、韓光復(ハン・グァンボク)、韓光相(ハン・グァンサン)労働党部長、李載佾(リ・ジェイル)労働党第1副部長、チョ・ヨンウォン、チョ・テサン副部長が同行し、現地では建設に動員された軍部隊指揮官が迎えた。

しかし、金正恩氏が主張する全民科学技術人材化の方針は上辺だけに過ぎないと脱北者は語っている。

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両江道出身のある脱北者は「いくら賢くても出身成分が悪ければ才能が埋もれてしまう。優秀な人材でも幹部に睨まれたら党と平壌から追放される」と語った。

一方で別の内部情報筋は「出身成分より頭の良さが重視される。幹部の子どもでなくても成績がよければいい学校への進学が可能になった」と伝えて最近の教育政策へ期待をのぞかせている。

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科学技術殿堂建設場を現地指導する金正恩氏/2015年2月27日付労働新聞より