平城市の金正淑第一高等中学校(本文とは関係ありません)
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1限ごとの授業短縮、コマ数増やす

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金正恩氏は新年の辞で「全民科学技術人材化、人材強国化実現」と人材教育に力を入れることを強調した。そうした方針を受け、教育の現場で大きな変化が起きている。

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は次のように伝える。

「昨年から元帥様(金正恩氏)の指示で授業時間が45分から40分に減った」

内部情報筋によると、1限ごとの授業時間が45分から40分に減らされた一方、コマ数は5限から6限に増加した。午後の課外活動の時間には数学、物理、コンピュータなどを習うよう学生たちに奨励している。

「元帥様は秀才養成を重視しているので、小学生からゲームをやったりプログラムを作ったりする。優秀な学生は別個に班を作って教える場合もある」(内部情報筋)

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また、内部情報筋は夏休みの始まりが8月1日から7月20日に10日繰り上げられたと伝える。

「昨年から小学生の夏休みの始まりが10日繰り上げられた」

「暑い中で勉強するのはさぞかし大変だったろうが、『夏休みを10日早めるのがよかろう』という元帥様の指示で繰り上げが決まった」

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夏休みの終わりは従来通り8月31日。冬休みも変わらず1月の1ヶ月間だ。ただし、超高級中学班(日本の中学、高校に相当)は学校や地域により違いがある。

教育改革に期待「出身成分より頭の良さを重要視」

この教育改革については、北朝鮮の人々は不安まじりながら、期待も大きいようだ。内部情報筋からは、次のような言葉が聞かれる。

「かつては土台(出身身分)が最も重要視されていたが、人材育成が叫ばれている今では頭の良し悪しが重要視される」

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「幹部の子どもでなくても成績が良ければいい学校に進めるようになった」

「土台のせいで大学に行きたくても行けなかったが、今後はそういうこともなくなるだろう。でも数十年やって来たことが一気に変わるのだろうか」

「昨年からは一般住民も教員試験を受けられるようになり合格者も出ている」

「『元帥様が首領様のように徳で政治を行っているので技術が発展するはず』という言葉もあちこちから聞こえる」