天文学的な額の不正蓄財

平安北道(ピョンアンブクト)の逓信管理局長が携帯電話輸入に関連して不正を働いていたことが発覚し、当局に連行されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

内部情報筋がRFAに語ったところによると、最高人民会議の代議員を務める平安北道逓信管理局の「ムン局長」が、携帯電話輸入計画で決められた2万台の枠を越えて端末を中国から秘密裏に安く仕入れ、北朝鮮の消費者に高く売る手法で差額を横領していた。

家宅捜索でオフィスの金庫から3万8000ドル(約454万円)、家の金庫からは100万ドル(約1億1900万円)が見つかったと内部情報筋は伝えている。コメ1キロが5000ウォン(約75円)で売られている北朝鮮で100万ドルは天文学的な額と言えよう。

逮捕の背景を巡り噂が飛び交う

もっとも、恣意的に運用されるのが北朝鮮の司法の常であり、彼の逮捕を巡ってまったく異なる噂が流れている。

局長は北朝鮮国外としかつながらない携帯電話を持っていて、人目につかないところで通話をしていたことが怪しまれ、密告により逮捕されたというものだ。

もう一つは、外貨を扱う立場になってから傲慢になり、党幹部の指示を聞かなくなって目をつけられた末、「党政策不履行罪」で逮捕されたというものだ。

内部情報筋によれば、「ムン局長は商才があるので党中央の多くの幹部とつながっていた。彼の逮捕で自分の名前が出るのではないかと、一部の幹部はビクビクしている」という。

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