盛大に祝われた2014年の旧正月
盛大に祝われた2014年の旧正月

民族の風習は無視

2003年からは旧正月を祝っていた北朝鮮だが、今年からはまた新暦の正月に戻されたことがわかった。昨年末の中央の指示により1月1日から5日間休み、2月19日の旧正月は1日だけ休むことになっている。

両江道のデイリーNK内部情報筋は次のように伝えた。

「昨年末に『2015年からは1月1日を正月に定めて意味深く過ごすことについての労働党中央員会の指示文」が伝えられた。今までは旧正月を4連休としていたが、今後は旧正月当日の1日だけ休日とするとも書かれていた」

「今回の決定で1月1日から5連休となったが、今まで4連休だった旧正月は1日だけ休日となったので朝鮮民族の風習が消えてしまった」

「今回の決定は首領様(金日成主席)の時代に習慣に戻って、金正恩は元帥様と同じスタイルの指導者であると印象付けることが目的」

金正恩氏の祖父である金日成氏は1967年、「旧正月は社会主義生活様式に相応しくない封建的残滓」として新暦の正月を祝うように指示。しかし、1989年に「我が民族第一主義」を掲げるようになってからは再び旧正月を祝うようになっていた。

「鶴の一声で正月が頻繁に変わる国なんて…」

正月が行ったり来たりすることに対して北朝鮮の庶民は文句たらたらだ。

「一時期は新正月を祝っていたとはいえ、伝統的には旧正月をずっと祝ってきたのに急に新正月を祝えと言われて多くの人が呆れ返ったり不満を述べたりしている」

「指導者の鶴の一声で正月が頻繁に変わる国は朝鮮しかないはず。政策が右往左往して何が何だか分からない」

ちなみに韓国でも、日本植民地支配下から1984年に至るまで「旧暦は前近代的」などの理由で旧正月をなくそうとしていたが、抵抗が激しく1985年からは旧正月を休日として復活させた経緯がある。

    関連記事