電力不足が深刻な北朝鮮で、中国製の太陽電池(ソーラーパネル)が人気を呼んでいると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

RFAの咸鏡北道の消息筋は「太陽電池の値段は高いが、電力不足の北朝鮮住民には必需品になりつつある」「ちょっとした富裕層の住宅はバッテリーも必要なく、電気が来ているかのように錯覚するほど明るい」と伝える。

昨年、平壌を訪れた旅行者も「平壌市内でソーラーパネルは珍しくない」とデイリーNKジャパンの取材に答えた。

太陽電池は市場で販売されているが、やはり高価であり庶民にとっては高嶺の花であることは間違いない。また、太陽電池を使うには小さな電圧でも明るい「LED電球」をセットで入手しなければならないという。

両江道の消息筋は「市場で販売される太陽電池は12Vで30Wで、サイズは縦40×横30cmだ。これを並べて設置するとより多くの電力を得られる」と伝えた。

30Wのソーラーパネル一枚の価格は、210元(中国人民元)だが、これに接続可能な中国産の自動車容バッテリーは容量に応じて、250元から400元と非常に高価だ。

ソーラーパネルに連結可能なコードも

ソーラーパネルと接続できるコードも市場に多く出まわっているという。30WのソーラーパネルでノートPCやノート型ビデオ再生機、携帯電話なども充電可能という。

一方、ソーラーパネルの普及によって北朝鮮当局の住民統制が強化されているとも伝える。

韓流コンテンツをはじめとする違法な外国映像を見るには、大容量バッテリーが必要だった。ところがソーラーパネルの電力があれば、以前よりも見やすくなる。つまり、当局の監視から逃れて違法映像が見やすくなり、違法携帯電話が使いやすくなるということだ。

最後にRFAの消息筋は次のように述べた。

「ソーラーパネルは、まだ高価だから住民に広く行き渡っていない。しかし、価格が下がれば外部と遮断されている北朝鮮の庶民達に大きな利益をもたらすだろう」

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