北朝鮮各地で最近、ガソリン価格が急に下落する現象が起きていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が12日に報道した。
両江道の内部情報筋がRFAに語ったところによると、ガソリン価格の下落には地域差があり、恵山ではさほど下がっていないが、平壌では具体的な価格は不明だが半分以下になったとのことだ。
複数の内部情報筋によると、1月中旬のガソリン1リットルの価格は恵山で人民元11.5元(約221円)だったのが、今では9元(約173円)になった。清津では10日まで1リットル9元だったのが11日からは8元(約154円)に下がった。
ガソリンを積んだ船が入る港では、従来から他の地域より値段が安いものの、このところの価格の下落傾向は他の地域と変わらない。南浦では1リットル6000ウォン(約84円)、咸興では6500ウォン(約91円)と大幅に値崩れしている。
ガソリン価格の下落で在庫を抱えた商人たちは大きな損害を被っているが、これをチャンスと捉えてガソリンを買い付ける商人もいる。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面デイリーNKでは3日に、国際的に原油価格が下がっているが北朝鮮では国内事情によりガソリン価格が下がっていないと報じたが、今回の全国的なガソリン価格の下落はそれ以降に起きたものだ。
急な価格下落の原因はわからず、北朝鮮のガソリン商人たちも右往左往している有り様だ。
【参考記事】国際原油価格が下落しても北朝鮮国内のガソリン価格が下がらないワケ