平壌市内のガソリンスタンド
平壌市内のガソリンスタンド

国際的に原油価格は下落傾向にあるが、北朝鮮でのガソリン価格にはさほど影響を及ぼしていないと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が2日報道した。

南浦(ナムポ)市の貿易業者はRFAに対して次のように語った。

「外国で原油価格が上がっているらしいが、北朝鮮では変化がない。むしろ昨年末にはガソリン価格が少し上がったほど」

「北朝鮮は中国とロシアから原油を輸入しているが、ほとんどが軍需用に回されるため市中のガソリン価格にさほど影響しない」

中国税関当局は、2014年の中国から北朝鮮への原油の輸出量がゼロだと発表しているが、貿易業者たちには「輸出ゼロ」という認識はないようだ。(関連記事

国内需要は急増、でも輸入できない

仮に国内でガソリンの需要が高まったなら、輸入量を増やせばいいのだが、北朝鮮独特の事情から輸入できず、価格が下がらないようだ。情報も流通も不透明で、国際経済の流れとは別の原理で動くのが北朝鮮経済だ。

清津(チョンジン)と咸興(ハムン)を行き来している卸売業者はRFAに対して次のように語ったという。

「停電が頻繁なために発電用に使うガソリンやディーゼル油の需要が急増している」

「鉄道が動かないので、個人や民間業者が運営するバスの運行回数が増えていることも需要を押し上げる一因だ」

「路面電車やトロリーバスも電気なしでは動かないので平壌市内でも民営バスが増えている。それで業者が価格を下げようとしない」