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取締は保安員と巡察隊(保安署所属の労働者糾察隊)が行う。保安員は不法市場だとしてダニ市場の商人から商品を没収し、一部をワイロとして取り上げ、残りは返す方式を取っている。

「ダニ市場」の取締が緩くなっている背景には中央の監察があるかもしれないと内部情報筋は指摘する。

「保安員の横暴さが目に余るようになって、中央党からの保安員に対する検閲(監察)が行われている。そのせいで取締が緩くなったのかもしれない」

「少額のワイロや物をつかませれば黙らせられるので『ダニ市場』は増えつつある」

「地域によっては許可証代わりのチケットを渡す代わりにショバ代を徴収して、市場管理所の所長や管理員たちが山分けする」

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「保安員に対する集中検閲が終われば統制がまた強くなるかもしれないが、商人たちはおとなしく従わなくなっているので『ダニ市場』を無くすことは非常に難しいだろう」(内部情報筋)

北朝鮮庶民が自力更生の精神で作り出した「草の根資本主義」の生命力には、北朝鮮当局でさえも敵わないようだ。