南北朝鮮が、戦闘機をめぐって舌戦を繰り広げている。

北朝鮮は4日、韓国メディアが北朝鮮空軍の飛行訓練を報道したことにに対して「同族対決に狂った狂犬」という激しい言葉まで使って韓国を非難した。一体、何があったのか。

韓国テレビ「燃料もないのにオモチャの戦闘機で訓練」

事の発端はこうだ。先月、複数の韓国メディアが朝鮮中央テレビで放映された金第一書記の第458軍部隊視察(※視察は1月6日)で、北朝鮮空軍が地面に地図を描いて『オモチャの戦闘機』を利用した訓練を行ったと報道。

映像を見ると、確かに北朝鮮空軍の飛行士たちが子ども達が遊ぶように戦闘機の模型を手にしながら歩き回っている。その様子を金正恩氏は、タバコをふかしながら上機嫌で見ていた。

しかし、この韓国の報道が北朝鮮の逆鱗に触れた。

北朝鮮空軍「どこの国でも行う飛行訓練だ!」

1月31日、北朝鮮の平壌放送を通じて、北朝鮮空軍のスポークスマンが登場して反論を展開した。

「南朝鮮傀儡が我々の飛行隊の訓練方法までけなしている」

「徒歩飛行訓練は、パイロットの行動一致のために、世界のどの国の空軍でも行う訓練方式だ。これを誹謗したのは対決腹づもりから出てくる中傷であり、意地悪な毒舌だ」

はたして、空軍スポークスマンの主張は真実なのか。飛行訓練に関して軍事情勢に詳しい関係者は以下のように語った。

「北朝鮮空軍の訓練映像を見ていないので、同じかどうかは不明だが、模型の飛行機を使った訓練、すなわちシミュレーションはどの国の空軍でも行っている」

確かに北朝鮮空軍が模型を使用した訓練映像が存在した。下記の映像の1:05あたりから見ていただきたい。飛行士たちが戦闘機模型を手にしながら歩き回っているが、これが北朝鮮空軍スポークスマンの言う徒歩飛行訓練(戦闘機のシミュレーション)と思われる。

世界の空軍でこうした訓練が一般的だとするなら、北朝鮮側が激怒するのも無理はないだろう。

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