北朝鮮の「わが民族同士」は、「最優秀スポーツ選手ベスト10(2014年版)」を発表した。

2014年度の北朝鮮最優秀スポーツ選手たち/2015年2月2日わが民族同士より
2014年度の北朝鮮最優秀スポーツ選手たち/2015年2月2日わが民族同士より

 

第1位は、女子サッカー代表のラ・ウンシム選手。ラ選手は、「2014仁川アジア大会(開催地:韓国・仁川)」で、キャプテンならびにエースストライカーとしてチームを優勝に導いた。北朝鮮国内の「鴨緑江体育団」に所属しており、「労力英雄」「功勲体育人」の称号を授与されている。

第2位は、女子サッカー代表のホ・ウンビョル選手だ。「425体育団」に所属し「人民体育人」の称号を持つホ選手は、1位のラ選手と同じく2014アジア大会で活躍した。日本との決勝戦ではダメ押しゴールを決めるなどの活躍ぶりが評価されたと見られる。

第3位は、2014仁川アジア大会・男子重量挙げ63キロ級で金メダルを獲得したキム・ウングク選手。2012年のロンドンオリンピック(五輪)では、世界記録を樹立。2014年アジア大会でも自身の持つ世界記録を更新するなど、まさに北朝鮮を代表する「怪力男」だ。

第4位にも、2014仁川アジア大会・男子重量挙げ56キロ級で金メダルを獲得したオム・ユンチョル選手が選ばれた。「鴨緑江選手団」に所属するオム選手は、わが民族同士によると「主体的な試合戦法と技術を煉って、世界的な重量挙げ選手として育った」とのことだ。

アジア大会で金メダルを獲得した後の記者会見では「思想を注入すれば卵で岩を割ることが出来る(!)」と発言し、注目を集めた。

第5位は、女子重量挙げのリョ・ウニ選手。「機関車体育団」に所属するリョ選手は、「2014年世界重量挙げ選手権大会(開催地:カザフスタン・アルマトイ)」女子69?級で3つの金メダルを獲得した。

第6位は、女子体操跳馬選手のホン・ウンジョン選手。2008年北京五輪金メダリストの彼女は、「2014世界体操競技選手権大会(開催地:中国・南寧)」でアメリカのバイルス選手に競り勝ち金メダルを獲得した。

北朝鮮女子体操選手は、年齢詐称問題で2年間の資格停止処分を受けていたことからホン選手は、ロンドン五輪で2連覇にチャレンジできなかった。しかし、2014年の大会で「復活」をアピールした。

第7位は、「425体育団」に所属する重量挙げのギム・グァンソン選手である。2013年のアジア重量挙げ選手権大会の男子重量挙げ77?級で金メダル。2013年世界大会で総合2位を獲得。2014年世界重量挙げ大会では金メダルを獲得した。

第8位は、レスリングフリースタイルのリャン・ギョンイル選手。2009年のレスリング世界選手権で金メダルを獲得。2014年の世界選手権大会でも金メダルを獲得し、2度目の世界一に輝いた。

第9位は、「425体育団」所属で体操跳馬のリ・セガン選手。2014年体操世界選手権の種目別決勝では足を痛めながらも、優勝を果たした。

第10位は、卓球女子からキム・ジョン選手が選ばれた。10代から将来を期待されていたキム選手は「425体育団」に所属する。第17回アジア競技大会卓球混成ダブルスでは金メダルを獲得した。

1位と2位が女子サッカー代表選手だったのは、仁川アジア大会決勝で「なでしこジャパン」を破ったことが大きいだろう。日本に対する北朝鮮なりの「プライド」と「負けん気」が背景にあると見られる。

また、10人中4人が「重量挙げ」の選手だが、北朝鮮は重量挙げを戦略種目と位置づけている。2013年3月、金正恩氏は「重量挙げを今後、勝算種目の1つになるようにしなければならない」と指示し、この種目に集中投資してきた成果が表れているといえるだろう。

他国に比べて北朝鮮のスポーツ選手たちは、経済的にも環境的にも決して恵まれているわけではない。しかし、厳しい環境下にもかかわらずアスリートとして素晴らしい結果を出している選手たちには、拍手を贈りたい。

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