北朝鮮の朝鮮中央通信と労働新聞は31日、金正恩第1書記が「敵海上目標」に対する打撃訓練を発案し、現地で直接指導したと伝えた。米国の空母に対する奇襲攻撃を想定したもので、労働新聞は複数の写真を添えて報じている。

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米空母に見立てた島を爆撃する北朝鮮空軍機/2015年1月31日付労働新聞より

朝鮮中央通信は、次のように伝えている。

訓練は、わが国の戦略的対象に対する軍事的打撃を企図して南朝鮮の作戦 水域に入ってきた米帝の空母を空中と水中で奇襲突撃する戦法を完成し、戦闘飛 行隊と潜水艦部隊の戦闘方法と指揮および協同を熟練させることに基本を置いて行われた。
最高司令官は、敵の空母を想定した島に対する軍種打撃の順次と方法を調 べ、まず、近衛航空師団と連隊に戦闘出動命令を下達した。
われわれの戦闘飛行士らは、超低空で海上をかすめるように飛行しながら網のような「敵」の防空網を果敢に切り抜けて敵の空母に接近し、敵が手を打つ間もなく跳躍襲撃機動を行った。
続いて、潜水艦連合部隊が飛行隊の打撃を受けて気が抜けた敵に水中待ち 伏せ区域で連続的な魚雷攻撃を加えた。

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水柱を上げる島の手前に潜水艦のセイルが見える/2015年1月31日付労働新聞より

訓練は、オバマ米大統領がユーチューブでのインタビューで北朝鮮崩壊に言及したことへの対抗措置とみられ、正恩氏は「核戦争を含むどんな戦争にも対応する準備ができている」と米国を威嚇した。

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労働新聞の写真からは、米空母に見立てた島に航空機が攻撃を加えた後、潜水艦が魚雷を発射する様子がわかる。実施日や場所は不明。

なお、正恩氏の現地指導には黄炳瑞、玄永哲、李永吉、金英哲、李炳哲の各氏が同行。現地で、朝鮮人民軍航空・対空軍司令官チェ・ヨンホ 航空軍上将、政治委員ソン・チョルチュ航空軍中将、朝鮮人民軍総参謀部副総参謀長のリ・ヨンジュ海軍中将、朝鮮人民軍海軍政治委員ホ・ヨンチュン海軍中将、海軍東海艦隊長チン・チョルス海軍少将が迎えた。

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