支持率低下に悩む韓国の朴槿恵政権と、李明博前大統領との間に不穏な空気が流れている。

世論調査会社の韓国ギャラップが30日発表した調査結果によれば、朴大統領の支持率は前週より1ポイント低い29%で、就任後最低となった。また、保守与党のセヌリ党支持層のうち、朴大統領を支持する人は55%にとどまった。ギャラップによると、保守層で朴大統領の支持率が60%以下に下落したのは今回が初めて。

支持しないとした人の回答理由は「意思疎通不足」と「税制改正案」がそれぞれ16%で最も多く、次いで「人事問題」(14%)、「公約の実践が不十分」(9%)、「経済政策」(8%)、「国政運営が円滑でない」(6%)などだった。

一方、李前大統領は2月2日、北朝鮮との水面下での接触などについて詳しく記した回顧録を出版する。

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これに対し、朴大統領の側近である青瓦台(大統領府)高官が30日、「国益につながるか憂慮される」という趣旨で批判を展開。

すると、前政権の高官が「朴槿恵政権が(外交を)よく分かっていないようだから(李氏は書いたのだ)」として現職大統領を揶揄するなど、新旧政権がふたつの陣営に分かれて神経戦を繰り広げている。

こうした成り行きに国民がげんなりするのは確実で、朴政権の支持率低下に拍車がかかる可能性もある。