北朝鮮の金正日国防委員会委員長が、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の部隊の公演を観覧したと、朝鮮中央通信が2日連続で報じている。しかし、いずれの記事にも写真が掲載されていない。

同社は16日、金正日氏が朝鮮人民軍第32回軍務者芸術祝典に参加した海軍や女性中隊の軍人の公演を観覧したと報じた。その翌日には、同じ祝典に参加した朝鮮人民軍第235軍部隊の中隊、第851軍部隊の中隊、第507軍部隊の中隊軍人の公演を再び観覧したと報じた。

いずれの記事でも、公演の開催日時や場所については触れていないが、「リ・スボク英雄中隊」、「五聖山(オソンサン)中隊」、「柿の木中隊」など、中隊名は報じている。

記事によると、中隊の軍人は合唱「響け!幸せに満ちた兵士の歌」、詩「忘れられぬ五聖山の頂よ」、物語と歌「将軍様とわれわれ柿の木中隊」、器楽と歌「祖国防衛の歌」、合唱「一つしかない祖国のために」など、様々なジャンルの公演を行った。

記事は「死を覚悟して革命の首脳部を守る。聖なる主体革命偉業を武装で最後まで完成するという人民軍人の鉄の信念や意思を力を込めて披露した」と報じた。

また、金正日氏は公演後に次のように述べたと報じている。

「熱狂する出演者たちに礼を贈り、公演の成果を祝った。すべての軍人が党や首領、祖国や人民に無限の忠誠を誓う闘士として準備ができている。高い道徳や文化的教養を備えた百戦百勝の強い革命軍として成長した」

「こうした精鋭武装力が祖国を鉄壁のように守っているため、最も優越的な人民大衆中心の我々の社会主義制度は絶対負けない」

「軍人文化には時代精神が生きている。そして、戦闘の浪漫や豊かな情緒で満ちている。それが先軍時代の社会主義生活文化の典型で、すべての労働者が見習うべき、真の見本となっている。革命的な軍人文化を社会全体に普及させるために事業を進めていくべきだ」

さらに金正日氏は「音楽政治」を称え、「部隊の戦闘力を高める重要な手段の一つである大衆的な芸術活動をさらに発展させるための指針になる強力な課題だ」と述べた。

この日の公演は、軍から金格植(キム・ギョクシク)総参謀長、総政治局の金正閣(キム・ジョンガク)第1副局長、玄哲海(ヒョン・チョルヘ)、金明國(キム・ミョングク)、李明洙(リ・ミョンス)の各大将が、労働党からは統一戦線部の金養建(キム・ヤンゴン)部長、 組織指導部の李濟剛(リ・ジェガン)第1副部長、宣伝扇動部の李在一(リ・ジェイル)第1副部長、朝鮮中央放送委員会の車承秀(チャ・スンス)委員長なども、金正日氏と共に観覧した。

朝鮮中央通信は、金正日氏の動きを10日ぶりに2日連続で報じているが、金正日氏の写真は1枚も公開していない。朝鮮中央テレビも16日午後5時のニュースで、金正日氏が第32回軍務者芸術祝典を観覧したと伝えたが、公演を行う軍人の写真12枚を公開したに留まった。

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