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北朝鮮寧辺(ニョンビョン)の5メガワット級原子炉が、再稼働に入る兆候を見せているとアメリカの北朝鮮専門サイト38Northが28日、報道した。

寧辺の核施設を撮影した最近の衛星写真を分析した結果、昨年8月から稼働が止まっていた5メガワット級原子炉が再稼働している兆候が捉えられた。

北朝鮮寧辺原子炉の衛星写真 @Wikimapia
北朝鮮寧辺原子炉の衛星写真 @Wikimapia

核施設再稼働の兆候

?昨年12月24日から今年の1月15日の間に捉えられた兆候は以下のとおりだ。

◆スチームパイプがタービン建屋に入る直前にある圧力調整弁から蒸気が発生

◆少量の水がタービン建屋の真ん中の屋根から流れて、原子炉建屋南側の熱交換器を覆っている屋根に積もっていた雪が溶けている。

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◆タービン建屋から川に熱水が流れ込んでいる。これは原子炉で暖められた水が建屋を通過して冷却されたものだ。川は通常氷結しているが水が流れ込んでいる箇所だけ氷が溶けている。

◆新しく設置されたパイプと、タービン建屋から排出される蒸気と水が通るパイプが合流する地点で雪が溶けている。これは排出された蒸気が中央にある他の建屋を暖めるためのものである可能性がある。

1月1日の画像では12月24日からの状況からさほど変化していないが、次のような変化が見られた。

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◆タービン建屋の屋根に雪が溶けて流れた筋が2本ある。

◆原子炉建屋北側の熱交換器を覆う屋根に積もっていた雪も溶けている。

38Northは、このような変化は再稼働直後に現れる状況だとは分析しつつ、2?3週間という短期間の観測なので「再稼働」の結論を出すのは時期尚早だとも伝えている。

「米韓合同軍事演習」や「北朝鮮は崩壊する発言」に対する反発か

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仮に寧辺の原子炉を再稼働しているなら、米韓合同軍事演習を中断すれば核実験も中断するとした北朝鮮の提案と関連があるのか関心が集まっている。

北朝鮮の軍事演習中止の要求に対して、米国は一蹴している。また、オバマ氏は「北朝鮮は崩壊する」と発言しているが、これに対する不満の現れとの分析も出ている。(関連記事)(関連記事

その一方で、今回の兆候が捉えられたのは12月末から1月初めにかけてのことであり、1月以後の米朝の動きとの関連性は低いとの見方もある。

昨年以後、北朝鮮の第四次核実験に関心が集まっているが、寧辺の原子炉と合わせて豊渓里(プンゲリ)の核実験場の動向からも当分目が離せない。