北朝鮮の会寧税関
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外貨商店買い付け再開、封鎖緩和の兆候か

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北朝鮮は昨年10月24日以来、エボラウイルスの拡散を防ぐとして外国人観光客の受け入れを全面中止し、滞在中の観光客や帰国した自国民に対しては21日間の強制隔離措置を取っている。

デイリーNKジャパンは2月中にエボラによる入国制限が解除される可能性を報道したが、それを裏付ける兆候が現れつつある。

【参考記事】エボラで入国制限していた北朝鮮が2月にも外国人受け入れ再開か

中国丹東の情報筋は米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して「一連の措置が取られて以来姿を見せなくなっていた北朝鮮の外貨商店の支配人たちが最近中国にやって来るようになったが、これは措置が解除される兆し」だと語った。

外貨商店の支配人は商品の買い付けで中国にやって来て10日ほど滞在するのが一般的だが、帰国後21日も隔離されるのならやって来ないのではないかというのが情報筋の説明だ。

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また、北京駐在の外国メディアの記者は次のように語っている。

「同様の噂が記者の間で流れているが今のところ裏は取れていない」

「2月16日の金正日氏の誕生日には世界各国から多くの人が北朝鮮を訪れるのに、入国統制を続けるのは難しいのでは」

4月のテコンドー記念式典はエボラ対策で中止

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一方で、4月11日に平壌で予定されていたテコンドー創設60周年記念式典と8月24日に予定されていた第19回テコンドー世界選手権大会がエボラ対策を理由に取り止めになったとボイス・オブ・アメリカ(VOA)は伝えている。

テコンドー式典の翌日の4月12日に開催予定の平壌国際マラソンまでには国境が開かれるとの情報もあったが、テコンドー大会中止によりマラソンの開催も危うくなったと見る向きもある。