韓国銀行(中央銀行)が23日発表した2014年第4・四半期国内総生産(GDP)速報値は、前期比0.4%増(季節調整済み)と第3・四半期の半分以下の伸びにとどまった。伸び率は6年ぶりの低水準。

また、2014年の実質GDP(速報値)は13年比3.3%増となった。伸び率は2年連続で前年を上回ったものの、韓銀が示す潜在成長率の3.5%前後には届いていない。国内での民間消費が振るわず、中国景気などの減速から輸出も鈍化。韓国経済の伸び悩みは、しばらく続きそうだ。

世界の要人に「北の味」ふるまう

韓国の名目GDP(2014年)は1428兆ウォンで、現在の為替レートで約156兆円。およそ490兆円の日本の約3分の1の水準だ。10年前には6分の1、その10年前には11分の1の水準だったことを考えれば、ここまでは力強く成長してきたと言える。

しかし今後は、これまでと同じようには行きそうにない。

輸出依存型の経済の中、サムスンや現代自動車のような巨大企業のパワーが肥大化し、新たな成長の芽が出てくる余地を少なくしているためだ。

こうした現実を受け、韓国経済界の視線は北朝鮮に向かい始めている。日本の経団連に当たる「全国経済人連合会(全経連)」は22日、スイス・世界経済フォーラム(ダボス会議)に際し、会場となったシュバイツァーホフ・ホテルで「コリアン・ナイト」を開催。

ホ・チャンス会長(GSグループ代表)は500人余りのグローバル・リーダーを前に、「朝鮮半島の統一は全世界がともに繁栄できる新たな成長の原動力になる。とくに日本、中国、ロシアをつなぐ東北アジア経済圏とユーラシア・イニシアティブは、新しい投資とビジネスの機会を開くだろう」と訴えた。

韓国の要人がダボス会議で南北統一が生む経済的可能性をアピールするのは、前年の朴槿恵大統領に続くものだ。

会場では、北朝鮮の伝統料理がふるまわれたほか、開城工業団地で北朝鮮の労働者の手により生産されたハンカチが記念品として配られた。

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