北朝鮮の労働新聞は22日、山林復旧戦闘で成果を上げられていない一部地域を「敗北主義的な思想観点と働く態度の必然的帰結」と批判した。
同紙は「党、全軍、全民が払拭や森林の回復戦闘を力強く繰り広げよう」と題した記事で、「毎年全国が立ち上がり木を植えているが、森林造成事業が党が望むレベルまで行われずにいることは多くのことをを示唆している」と指摘した。
また、すべての山が苦難の行軍の時期にはげ山になってしまったとして金正日時代の間違いを指摘するなど森林造成で成果を上げていない地域を次のように指摘した。
「黄海南道新院郡、平安北道泊天軍、白岩郡、咸鏡北道清津市をはじめとする複数の市や郡は森林造成と保護管理事業で相応の成果を上げられていない」
「苗木生産の物質技術的土台もしっかり整っておらず苗木の順調な生産を保証できなかった結果、植樹計画を下回った」
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「憂国は決して愛国ではない。愛国は言葉で行うのではなく、実践で行うものだ」
「10年以内にはげ山をすべて樹林化しようとするのは我が党の確固たる決心であり意志」
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労働新聞、異例の批判
プロパガンダと成果報道一色の労働新聞が党の方針の成果を批判する記事を載せたことは非常に異例のことだ。
労働新聞は19日にも、「森林破壊」に関しては言及していることから北朝鮮当局がこの問題に関して相当な危機感をもっていることが窺える。
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森林化、樹林化は金正恩が新年の辞でも強調している。労働新聞に指摘を受けた地域の党責任書記や行政イルクン(働き手)は政策執行の検査を受けることになり、過ちの重大性に応じてやめさせられたり党から追い出されたりする。
これは本格的な金正恩時代を迎え、党の方針の実行に対する幹部の従来のやり方の枠を取り払い過ちがあった場合は厳格な総和と処罰がくだされるという認識を持たせるためのもとの思われる。