北朝鮮の金正恩第1書記が国内での移動時、米国製のセスナ機を愛用しているらしいとの観測が出ている。米国のニュースサイトNKNEWSが21日に報じた。

NKNEWSは朝鮮中央テレビが昨年3月8日に放映した、正恩氏が第2620軍部隊の飛行訓練を視察した際の映像に着目。その中に確認できる小型飛行機の機影について、米国製の「セスナ172スカイホーク」であると推定している。

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朝鮮中央テレビが放映した金正恩氏(左)の現地指導の様子と、米国製小型機と見られる機影

北朝鮮国内には、正恩氏の専用機である高麗航空のジェット機が離着陸できない、滑走路の短い飛行場が少なくない。そのため、移動には小型機やヘリコプターを利用しているとの観測が以前からあった。

4人乗りの単発プロペラ機であるスカイホークは、初飛行が1955年と古いながら、その後も様々な改良型が開発され、現在にいたるも世界的なベストセラー機となっている。期待シリーズとしては、世界で最も多く生産された飛行機でもある。

NKNEWSは、北朝鮮でぜいたく品の調達に関わった脱北者のコメントとして、北朝鮮がスカイホークを調達したのは1994年のようだ、としている。

ただ、最高指導者である正恩氏の安全を確保するために、北朝鮮当局が国際社会による対北経済制裁をかいくぐり、新しい機体を輸入した可能性も捨てきれない。