激しい大気汚染で中国政府は規制を強化している(本文とは関係ありません)
激しい大気汚染で中国政府は規制を強化している(本文とは関係ありません)

北朝鮮目玉商品の輸出が不振

北朝鮮最大の目玉輸出品は石炭である。昨年は月平均120万トンを輸出して約10億ドルを稼ぎだした。石炭ビジネスの利権を巡って2013年末に金正恩氏の外叔父である張成沢が粛清されるなど、北朝鮮にとっては重点部門の一つであり、最大の顧客は隣国の中国だ。

ところが、中国側の事情で輸出が減少していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が14日報道した。大気汚染の悪化を止めるために質の悪い石炭の使用に対して取締に乗り出したのがその理由だ。

中国の丹東で北朝鮮産の石炭を10年以上輸入してきた貿易業者の王さんはRFAに対して「中国当局が石炭に含まれる硫黄の量が0.5%以上のものに対して使用を禁止したため、硫黄が多い北朝鮮産の石炭の輸入量が今年に入ってから1トンにも満たない」と語った。

発熱量が1キロで60キロカロリーを超える高品質の北朝鮮産石炭でも硫黄の量が多くて大半が規制にひっかかってしまう。

王さんによると「質のいい石炭なら乾燥させれば硫黄の量を0.5%にすることができるが、北朝鮮では乾燥はおろか水増しのために水を入れているので不合格にならざるを得ない」と語った。

一方、平安北道の内部情報筋は「中国で硫黄の規制を強めたかどうかはわからないが、北朝鮮の内部事情で石炭を輸出する状況にない」と語った。

昨年春の少雨により水力発電所の稼働が止まった上に、寒さで石炭の採掘量が大幅に減少したため、石炭はすべて火力発電所に送られて中国に輸出する物量が確保できないのだ。

北朝鮮の対中貿易が低調傾向にある一方で、対露貿易は活気を帯びている。

中国吉林省のホームページによると琿春とロシア沿海州マハリノを結ぶ国際鉄道が開通1年で貨物輸送量が55万トンに達している。貿易額は2900万ドル、出入国者数は2000人に達している。かつてはロシア産の石炭を北朝鮮が輸入するのに使われていたが、今では北朝鮮からミネラルウォーター、小麦粉などをロシアに輸出するのに使われるようになった。