核開発をめぐる危機がピークに達し、文字通り「戦争前夜」の空気が漂っていた1994年、カーター元米国大統領の電撃的な訪朝を機に米朝は交渉で妥結。その劇的な展開は、両国関係の急接近を予感させた。
さらに2000年には、金正日総書記の特使が史上初めてホワイトハウスを訪問。彼がワシントンを離れてからわずか11日後に、こんどはオルブライト国務長官が平壌で金総書記と会った。時間(任期)切れで間に合わなかったが、当時のクリントン大統領の訪朝実現まであと1歩のところまで行ったのだ。
そこまで行きながら、米朝関係は大きく後戻りした。なぜか。