ルポ 日中韓3ヵ国共通歴史教科書会議

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東アジア3ヵ国のなかでも、「共同歴史認識」への取り組みがもっとも進んでいるのが韓国だろう。高校の授業で選択科目として「東アジア史」を履修課目に組み入れ、隣国(日本、中国)との関係史を教えているのだ。

韓国ではすでに、3ヵ国共同編集の歴史教科書が教育現場で使用されており、3ヵ国合同授業に一番熱心なのも、また韓国だ。サマーキャンプに参加する韓国の子供たちは、両親に積極的に奨励されて参加するという。

しかし一方、韓国ではまた経済界を中心に、日本に対してのみ批判的で、中国や北朝鮮などに親和的で容共的な歴史教育と歴史教科書に対する不満が高まっているという。

歴史教科書めぐり韓国国内で対立

「韓国は現在激しい歴史戦争のまっただ中にある」と言うのは、韓国アジア歴史連帯の運営委員の1人である李寅碵氏だ。

「2014年から一部の高校が新しい韓国史教科書を使用しはじめたが、そのうち物議を醸しているのは、教学社の教科書だ。

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反対派はこれを『親日的で独裁を美化する内容だ』と批判する。対して支持派は、現行の他社歴史教科書を『親北、左傾、反国家的』と主張する」