平壌市内の地図
動画の散歩コース ©Wikimapia

北朝鮮旅行といえばとかく不自由という話をよく耳にする。入国した瞬間から出国するまでコースがすべて決まっていて、すべての行動をガイドに監視される、などと言った話だ。

ガイドがついて回るのは事実だが、どうせ監視役だからと後ろ向きの姿勢で接するのではなく、心を開いて良好な関係を築くことができれば、ある程度わがままをきいてくれるようになる。以前に比べて確実に自由度が増していると、最近北朝鮮を訪れた旅行者は語る。

それを物語る動画があったので紹介したいと思う。StimmeKoreasというユーザーがYoutubeにアップロードした「Walking around in Pyongyang, North Korea」は非常に興味深いものだ。

StimmeKoreas、つまりドイツ語で「朝鮮の声」なので朝鮮中央放送の関係者のアカウントであると推定されるが確証はない。また、複数の外国人やガイドが現れることを考えると、2014年の夏に平壌を訪れた外国人観光客をガイドが案内している状況を撮影したものと思われる。

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動画は平壌を流れる大同江のほとりにある海棠花(ヘダンファ、ハマナス)館を出るところから始まる。レストランからサウナ、ジム、マッサージ、コーヒーショップまで揃った2013年5月オープンの総合レジャー施設だ。(地図?)

SnapCrab_NoName_2015-1-9_12-8-34_No-00道を挟んで柳京院が目に入る。こちらは風呂やサウナがメインの健康ランドだ。(地図?)

SnapCrab_NoName_2015-1-9_12-10-51_No-00道を歩く若者の姿は中国のそれとさほど変わりない。(地図?)

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撮影者は玉流橋に差し掛かる。交通量はかなり多い。平壌を何度も訪れた経験のある人によると、交通量は10年前と比べ物にならないほど増えているとのことだ。(地図?)

SnapCrab_NoName_2015-1-9_11-59-20_No-00玉流橋を渡りきると右手に「ネゴリ食堂」が見えてくる。2013年11月に開かれた全国とうもろこし麺大会で決勝に残るほどの実力だ。とうもろこし麺とは凍ったとうもろこしを粉にして作った麺を水キムチと白菜キムチの汁で作ったスープに入れた冷麺の一種だ。(地図?)

SnapCrab_NoName_2015-1-9_12-3-33_No-00薬局の前を集団で歩く小学生たちはおしゃべりに夢中になっている。(地図?)

SnapCrab_NoName_2015-1-9_12-4-44_No-00交差点の向こうにはドーム型の人民劇場、さらにその奥には万寿台(マンスデ)議事堂、遠くには柳京ホテルの姿も見える。(地図?)

SnapCrab_NoName_2015-1-9_12-4-42_No-00撮影者は地下道で「首領決死擁護精神 祖国決死守護精神」と書かれた赤いプラカードを運ぶ人に出会う。(地図?)

SnapCrab_NoName_2015-1-9_12-6-39_No-00地下道を出ると多くの人々が歩いてくる。中には「命令をお下しください」と書かれたプラカードを持っている人も。奥に見えるのは金正日氏の死後に各地に建てられた「永決塔」だ。(地図?)動画はここで終わる。

北朝鮮は昨年11月から、エボラウイルスの流入防止の名目で外国人旅行者の入国を禁止している。しかし、北朝鮮専門旅行会社のKoryo toursによると、平壌マラソンが開かれる今年4月12日までには入国禁止が解かれると当局者が語ったとのことだ。

雪解けとともに開かれる国境の扉。北朝鮮を訪れる人はガイドに散歩させて欲しいとせがんでみてはどうだろうか。交渉力と運次第で動画の主のように平壌散歩を楽しめるかもしれない。

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