朝鮮中央テレビのソーラーパネル奨励番組
朝鮮中央テレビのソーラーパネル奨励番組

「まさか電気を市場で買う時代が来るなんて!」

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電力事情が厳しい北朝鮮。人々は自宅に「ソーラーパネル」を設置して室内の照明や家電用の電力を「自力更生」でまかなっている。

平安南道のデイリーNK内部情報筋は次のように語る。

「国からの電気が来ないのでソーラーパネルを設置している」

「なんとかして電気の問題を解決するためにお金をかき集めてソーラーパネルを買っている」

「数年前までソーラーパネルを買えるのは幹部ぐらいだったが、今では値段も下がり4割ぐらいの人が使っている」

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北朝鮮の市場で販売されているソーラーパネルは中国製で、庶民の使う30ワット用は240人民元、新興富裕層の使う50ワット用が400人民元、製粉所などの自営業者が使う100ワット用が800人民元だ。ソーラーパネルで自動車のバッテリーから家庭用のバッテリーまで充電する。

新義州(シニジュ)と平城(ピョンソン)の市場で一番売れている組み合わせは30ワットのソーラーパネルと28アンペアのバッテリー。

ソーラーパネル、バッテリーに液晶テレビまで加えると少なくとも90万北朝鮮ウォンとなる。市場の商人の一日の売上が5000ウォンから2万ウォンであることを考えると非常に高額ではあるが、1年間貯金して買う人も少なくない北朝鮮版「三種の神器」だ。

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新興富裕層は700ワット用のソーラーパネルを数枚設置して、大型の液晶テレビに冷蔵庫、エアコンまで使っていると内部情報筋は語る。

市場化の進展で何でもかんでも国から配給してもらっていた時代は終わりを告げたが、「まさか電気も市場で買う時代が来るなんて」と内部情報筋は驚きを隠さなかった。