「同性愛的行為」とは同性愛者を自認している人同士が築く性愛関係ではなく、刑務所や軍隊などのホモソーシャルで閉鎖された空間において行われるものである。
「結婚前に同性間での性行為を楽しむことが流行っている。セックスとはみなされず、単なる身体反応とされる」
「軍隊のように男女が切り離された空間では西洋のように同性間の性行為が行われている可能性が非常に高い」
だからといって、北朝鮮に同性愛者が存在しないわけではない。自らを同性愛者と認識するには他の同性愛者の存在といった情報が必要だが、北朝鮮にはそれが欠けているようだ。
異性と結婚して子どもを作らなければならない。結婚しない人はずっと馬鹿にされ子供扱いされる。個人の欲望よりも国の要求が優先される北朝鮮においては同性愛という性的指向は尊重以前に理解すらされないのだ。
朝鮮中央通信による「ヘイトスピーチ」
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面とはいえ、人々に石を投げられるなどの迫害を受けるわけではないようだ。北朝鮮へのツアーを取り扱うKoryo toursの経営者、サイモン・コックレルはNK Newsに対して、それを否定して次のように語る。
「北朝鮮の人々は外国から来たゲイを面白がる」
「北朝鮮にホモフォビアがないとは言わないが、概念がないものを嫌うことは難しい」
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