ポチョンボ電子学団の歌手李粉姫/1991年朝鮮画報11月号より
1991年に来日したポチョンボ電子学団の李粉姫歌手/朝鮮画報1991年11月号より

「お会いしたい」が禁止歌になった理由

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は25日、金正日氏を讃える歌に禁止令が出たと伝えた。

RFAによると朝鮮人民軍総政治局が、ポチョンボ電子楽団のスター歌手だった李粉姫(リ・プニ:上記写真)氏が歌う「お会いしたい」を禁じるという異例の措置を取ったとのことだ。

禁止の理由は「お会いしたい」という言葉が「腹が減った」という意味のスラングだったからだという。正日氏が、現地指導すれば食べ物をプレゼントすることから「将軍様に会えたら美味しいものが食べられる」という揶揄を込めて「腹が減った」という意味に転じたとのことだ。

これを知った朝鮮人民軍総政治局が禁止令を出したとRFAは伝えた。

宣伝歌を「替え歌」にして体制を批判か

北朝鮮の庶民達は、プロパガンダソングを替え歌にして体制へ不満を表すことがある。

例えば、苦難の行軍時期には「あなたが(金正日氏)いなければ祖国はない」を「あなたがいなければ祖国はある」と替え歌にして金正日氏は揶揄された。最近では「社会主義は我々のものだ」を「社会主義はお前らのものだ」として金正恩体制への批判を込めている。また「憎悪は敵に、愛は祖国に」を「憎悪は妻に、愛は愛人に」として金正恩氏の元カノ・玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏と現夫人の李雪主(リ・ソルチュ)夫人を皮肉ったりしている。

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