突撃隊に地元住民は戦々恐々

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「将軍様(金正日氏)の方針を貫徹する」ことを理由にたてに、突撃隊が住民を不安に陥れている。

両江道のデイリーNKの内部情報筋は18日、北朝鮮両江道地域の鉄道工事に動員された「6.18突撃隊」が、チンピラのように振る舞っていると伝えてきた。

「6.18突撃隊」は1999年6月18日に「三池淵(サムジヨン)近辺を誇り高い抗日革命の聖地として整備すべきだ」という金正日の指示で結成された「党思想宣伝労働者突撃隊」であり、労働党中央の宣伝扇動部が直接指揮する。

過去には三水(サムス)発電所と三池淵1号道路(金正日専用道路)などの建設事業に動員されたことがある。

今回は、1日から両江道の恵山(ヘサン)と三池淵の間の鉄道の工事を担当する。「強盛大国の門を開く」というスローガンのもと、2012年までに両江道地域に駐屯して鉄道拡張工事を行う予定だ。

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地元住民の話によると「先発隊が来ているだけなのに、住民の被害は半端じゃない。10月末には3万人もの突撃隊全員が来ることを考えると、心配で眠れない」とのことだ

ヤツらはまるで泥棒だ

「突撃隊の先発隊が先入りして宿舎の建設や越冬準備をしているが、ヤツらは泥棒だ」

「周辺の村では家や倉庫まで盗まれ住民とトラブルを起こしている。暴力をふるうケースもあるので険悪な雰囲気が漂っている」(内部情報筋)

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突撃隊は宿舎の建設と越冬準備を理由にして、野菜などの農作物を片っ端から持って行っくため農場や農場員の被害が甚大だという。

また、国境警備隊とも衝突するなど、住民の評判がすこぶる悪い。

「11日の夜、ウィヨンの鶏肉工場に忍び込み、くず鉄を盗もうとした突撃隊と国境警備隊所属の軍人の間で暴力事件が発生した」

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「警備隊の軍人が取り締まろうとすると突撃隊員は軍人の銃まで奪い取って暴れた」(内部情報筋)

事態が大きくなったため、周辺の国境警備隊の兵士が総動員で突撃隊を鎮圧し、トラブルを起こした突撃隊員は旅団に護送されるいう大騒ぎだったという。

「突撃隊のせいで治安が悪化した。人民班会議では夜遅くの外出に注意を促している」(内部情報筋)