「第2韓国学校」でトドメ

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

この総連関係者によれば、朝鮮学校の再編が進まない理由は大きくふたつあるという。

「ひとつは、組織の指導力の低下。もうひとつは、コミュニティーへの愛着があだになっている面がある。総連系の在日は、学校を中心に地域共同体を形成してきた。そのため学校再編という『総論』には皆が賛成でも、『うちの地元の学校を残して、ほかを無くせばいい』といった具合に『各論』でぶつかってしまい、調整がつかない」

しかし、再編によって朝鮮学校を復活させるための時間的余裕は、あまり残っていない。7月に韓国を訪問した舛添要一都知事に対し、朴槿恵(パク・クネ)大統領は首都圏で「第2韓国学校」をつくるための用地確保に協力を要請した。民団関係者によれば、「すでに建設費用は本国から送られてきており、土地さえあればいつでもつくれる状態」だという。

「第2韓国学校」が開校すれば、入学希望者の多くが受け入れられることになり、朝鮮学校からの流入にも拍車がかかる可能性が高い。また、韓国学校は本国の進学校並みに、欧米人の教員にもクラスを担任させており、「小6で日常会話ぐらいはクリアできる」(在日の父兄)とされる英語教育も親たちの関心を引き付けている。