11月28日に行われた東京韓国学校(新宿区)の新入生抽選会には、約170名の児童が応募した。来年度の新小学校1年生の定員は120名のため、50名近い児童が枠から漏れてしまったことになる。1954年、韓国民団の主導で開校した同校は、朝鮮学校とは逆に、生徒数が年々増加。スタート時わずか26名だった生徒数は、現在では小・中・高を合わせて約700名に達している。
生徒数が増えている最大の理由は、近年になって新たに来日して定住する韓国人が増えていることにあるが、朝鮮学校の再編が進まないことも大きな要因となっているようだ。総連関係者が話す。
「少子化や民族意識の変化もあり、朝鮮学校の数はかなり前から過剰になっている。近隣の朝鮮学校が生徒数を食い合ってしまうため、小中学校では1学年に数人という例も少なくない。それではサッカー部も作れず、『子供がかわいそうだから』と韓国学校や日本学校に送ってしまう親も多い」