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今年春の降水量不足の後遺症に悩まされている北朝鮮。それにもかかわらず一般家庭よりプールなどに優先的に水が供給されている。その訳とは?

人民よりプールにやさしい指導者

平壌のデイリーNK内部情報筋は次のように説明する。

「普通の家は言うまでもなく、都心のマンションも断水状態」

「(平壌を流れる)大同江の水は、遊園地やプールに優先的に回されている」

春の降水量不足により発電量が減少し列車の運行にも支障が出ている。最優先地域の平壌ですら水道水の供給が滞っている状況だが、金正恩氏の「人民にやさしい指導者」のイメージ作りの一環として作られた文殊プールや綾羅遊園地には水道水が優先的に供給されている。

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それに対して「金正恩の業績のプロパガンダにしか興味がないのか」と批判する声が庶民の間から上がっているとのことだ。

内部情報筋は次のように説明する。

「寒くなってプールに行く人もいないのに、水の供給は夏場と変わらない」

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「夏はともかくこんな時期になんでプールの営業をやるのが疑問を抱く人々が多い」

「遊園地やプールなんかより一般人民の家庭に水を供給すべきではないか」

闇夜にそびえる水なし高級マンション

平壌中心部のマンションに住んでいる幹部たちは積極的に問題を提起している。特権で入居できた都心の高級マンションなのに、いざ住んでみると水が出ないとなると文句の一つも言いたくなるだろう。

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「幹部たちはできたばかりのマンションに引越したのに水が出ないもんだから慌てている」

「水を空輸するわけにもいかないから、あきらめて郊外に引っ越した方がいいんじゃないかという幹部すらいる」

「しかし、郊外の事情はさらに劣悪。先月などお盆と9月9日の建国記念日の夜を除いてはとうとう電気が来なかった。今月10日の党創立記念日の頃からは時々電気が来るようになった」

「平壌中心部ですら電力供給が断続的なので、真っ暗闇になることもしばしば」