北朝鮮の市場で中国に進出した韓国企業の生産した化粧品が東南アジア製を装って販売されていることが明らかになった。人々は中国製化粧品の質の悪さに閉口し、ご禁制の品であるとは知りつつも韓国製を買い求めている。

東南アジア製=韓国製で通じる

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は北朝鮮の化粧品事情を次のように説明する。

「秋になってスキンケア化粧品を買い求める女性が増えている。そこに加えて結婚式が多くなり嫁入り道具として化粧品を買い求める人も増えている」

「市場では様々な化粧品が売られているが、人気があるのは東南アジア製」

「『東南アジア製の化粧品』といえば韓国製を指すことは大抵の人が知っている」

「パッケージには英語で商品名が書かれているが、中に入っている説明書はハングルで書かれている。『東南アジア製の化粧品はあるか』とやって来る客が多い」

食費を切り詰めてでもいいコスメを使いたい!

内部情報筋によると、通関時には箱の中のハングルで書かれた説明書を抜いておき、売る時に入れなおすとのことだ。北朝鮮では韓国製品の販売は厳しく取り締まられているので商売人たちは苦肉の策としてこのような方法を編み出したのだ。

「取り締まりを避けるために業者は中国で仮包装された商品を密輸する」

「説明書がハングルで書かれているので、消費者は『東南アジア製の化粧品は実は韓国製』だと知っている、化粧品屋は賑わっている」

「韓国製の化粧品セットは中国製とは違って化粧水、乳液、ムース、シャンプー、リンスなど15種類にのぼる」

「最近、結婚シーズンを迎え『東南アジア製の化粧品』は嫁入り道具のマストアイテムになって、700元だったのが1000元に上がった」

「東南アジア製の化粧品は香りはもちろんのこと美白効果が優れているし、取り締まりを受けないからよく売れる」

「『食費を切り詰めてでもいいものを使わなきゃ』が最近の女性のトレンド。化粧品の需要はますます高まるだろう」

北朝鮮国内で生産される化粧品が存在しないわけではない。平壌化粧品工場製の「天の川」と新義州(シニジュ)化粧品工場で新たに開発した「春の香り」も天然素材の化粧品で評価が高いが、ほとんどが輸出に回されるので国内に出回ることはあまりない。

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