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北朝鮮は国境地域において住民が携帯電話を使って外部と通話することを監視、統制するために、最新のドイツ製電波探知機を購入して盗聴や位置検出を進めている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は以下のように伝える。

「中朝国境地域では、外部との携帯電話での通話が非常に困難になった」

「保衛部が国境沿いのあちこちに最新型電波検出装置を設置し通話を傍受している」

「通話が5分程度になると通話の場所と内容が傍受されて、機動巡察組がすぐにやって来る」

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「巡察組がやって来る前に電話を切って、また別の場所に移動してから掛け直さざるを得ず、外部との通話が容易ではない」

「道の保衛部の化学処(盗聴専担部署)と電波管理局が運営する新型レーダーがあちこちに設置されており、現行犯逮捕のための『機動巡察組」まで待機させている」

内部情報筋によると、北朝鮮は昨年末より住居密集地域に中国製の電波探知器を設置したり、鞄の形をした携帯式電波探知機を使用したりしていた。これらは国家安全保衛部が傘下の「革新貿易会社」や「新興貿易会社」を通じて購入したものだ。しかし、思ったように効果が上がらなかったためドイツ製の電波探知機に入れ替えた。これにより盗聴範囲が広がり、音質も向上したため会話の内容をすべて把握できるようになった。また、住居密集地域から遠く離れた山中にも小規模な検出哨所を設置して違法通話者の洗い出しに力を入れている。

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「最新型設備の電波探知能力は半径500メートルの電波をすべて傍受できる」

「穏城(オンソン)だけで10台ほど設置されたという噂が街で流れている」

「国境警備隊の各中隊には調査とパトロールを目的とした『機動小隊』が作られた」

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「彼らは夜間にパトロールを行い、日中は概ね休息を取ったり待機したりしているが、通話が探知されれば抜き打ち検査を行ったりもする」

「検出哨所の場所がわかるとみんなそこから500メートル以上離れて電話をかけるようになるので、検出哨所も意味のないものになる可能性がある」

北朝鮮は金正恩が政権についてから、住民と外部の通話で内部情報の流出、外部情報の流入、脱北も行われていると判断して、その遮断に全力を傾けてきた。今回の最新型レーダーの導入はその一環として行われているものと見られる。