現在、北朝鮮内部で聞き取り可能な外部の放送には、KBSの韓民族放送(旧社会教育放送)、ラジオ・フリー・アジア(RFA)、VOA(アメリカの海外向け放送)、韓国語放送、中国延辺の朝鮮語放送、韓国の宗教団体や民間団体が運営する対北放送、日本のしおかぜなどがある。
北朝鮮政府はこれまで、住民たちの外国放送の聴取を阻むために妨害電波をかけたりラジオを回収するなど、厳しい措置を取ってきた。対北ラジオ放送を聞いた住民からは、妨害電波のため長期間の聞き取りが難しいという反応が多かった。
消息筋は“幹部たちはラジオで聞いたと直接言わないが、放送の内容を話すことがかなり増えた”と言い、“今では韓国や世界の情勢が分からなければ、幹部の間でなかなか認められないという話が出るほど”と説明した。
他の消息筋は、“幹部たちは一般の住民よりも教育水準が高く、外国の情報も沢山知っているため、当然朝鮮が大変で問題も多いということを知っている”と述べ、”そのため外国の放送に一層耳を傾けるようだ”と伝えた。
この消息筋はまた、幹部の次に外国の放送をたくさん聞く階層は知識人と大学生だと話した。10年以上前から中国から入るようになった韓国のドラマと映画が、こうした階層が外部の情報に関心を向けるきっかけになったという。
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