イ氏は「金剛山警備隊は、各警戒所と部隊の状況室が直通電話でつながれている」と述べ、「韓国の観光客に対する射撃の可否は、軍団長級の指揮官も単独で決めることができない」と指摘した。
更に、「北朝鮮では金剛山に出入りする韓国の人の存在自体が非常に重要な‘政治的問題’」と言い、「韓国では‘北朝鮮軍部’だの、‘強硬派’だのと言葉は多いが、これはただ金正日だけが決定することができる」と述べた。
北朝鮮は金剛山観光が始まる直前の1998年11月に、人民軍の警報兵部隊から来た軍人で金剛山警備隊を組織したが、兵士の暴力や観光客に対する金品の授受が聞こえるようになると、中朝国境地域の‘国境警備隊’の軍人で新しく再編した。
その後再び、思想的・道徳的武装が優秀だという評価を受けている民警大隊から人員が送られて金剛山警備隊が組織された。