北朝鮮では、国家配給が有名無実化し、住民個人が自力で生きていなければならない真の「自力更正」の時代が到来した。

「お金を稼がなければならない」という思いから「日雇い労働」「家事手伝い」からはじまって、「密輸」や「売春」などの犯罪に手を染める住民も増えた。

平安南道スンチョンから脱北し、韓国に定着している脱北者のAさんによると「朝鮮で『兎(生真面目な人)』は死んで『鹿(脱北者)』は逃げて、『山犬と狐(違法行為をする人)』だけが生き残ったという言葉まである」と述べながら「生活が苦しい住民たちは、お金になることなら何でもする」と語った。

◆ 荷物運び、家事手伝い、家内手工業など仕事が増える

市場の商売以外で、手っ取り早い金儲けとしてAさんがあげたのが「荷物運び」だ。

「鉄道の駅や停留場、市場近くの商売人や個人の荷物を手押し車に載せて運ぶ。1回で普通1千ウォン程度もらえる。商売人が集まりやすい駅前や停留場で、1日に3〜4回仕事ができれば、 1ヶ月で10万ウォン以上は稼げる」(Aさん)