北朝鮮が労働者を40人以上ポーランドに派遣して外貨稼ぎに乗り出していると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

RFAによると、現地の新聞にオグレヴィッツ(Ogulewicz)という会社が出した北朝鮮の建設技術者を斡旋するという広告が掲載されている。この技術者とは、左官や大工、コンクリート建設技術者だとのことだ。

ポーランドに派遣された北朝鮮の労働者を取材したポーランドの有力日刊紙、ガゼタ・ヴィヴォルチャ(Gazeta Wyvorcza)のマルチン・コバルスキ(Marcin Kowalski)記者によると、現在ポーランドでは42人の北朝鮮の労働者が働いていると把握されており、この中には最近派遣された建設技術者が含まれている。

また、北朝鮮の建設技術者たちは、開発が活発に進んでいるポーランド北西地方の都市の建設現場で働いていることが確認された。さらに、所在が把握されていない北朝鮮の建設技術者を含めると、ポーランドで働いている北朝鮮の労働者の数はこれよりも多いだろうと同記者は述べた。

コバルスキ記者は、彼らのの賃金がいくらで、どのような労働条件の下で働いているのかについては明らかにしなかったが、彼らはポーランド語がに上手な1人の北朝鮮人監督官の下で、徹底的な規律と統制を受けて生活していると述べた。

この件についてポーランドの外交筋は「世界経済の沈滞にもかかわらず、ポーランドの経済は成長しており、地域ごとに開発や建設が盛んで、このため建設労働者が不足しているのが実情」「北朝鮮の建設技術者たちのポーランドへの派遣は、北朝鮮にとっては外貨稼ぎを、ポーランドにとっては必要な建設労働力を供給することになるなど、両者が互いに助け合っている」と述べた。

ガゼタ・ヴィヴォルチャは、2006年にも北朝鮮の労働者がポーランド北部の都市グダンスクの造船所と、ポーランドの南部クレチャノフの農場で、低賃金で休日もなしに1日10時間以上働くなど、劣悪な環境の中で労働力を搾取されていると報道している。

RFAは、ポーランドの外務省と労働省に対して、在ポーランドの北朝鮮の労働者の数と、両国政府間でどのような協議が行われたのかついて質問したが、回答を拒否されたと報じた。

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