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一方、生計維持すら厳しい家庭ではスタミナ食自体手が届かないと脱北者らは指摘する。それでも夫と子供たちに夏のスタミナ食を食べさせたい女性たちは、代わりとなる料理を作り食べさせるという。

一部の住民は犬肉スープやタッコムなどの代わりにユジゴを作り食べる。ユジゴはもち米1キロと油500g、卵10個、砂糖10キロを混ぜ合わせ24時間煮た後、一日に三回一匙ずつ食べる。

ユジゴを食べると冬はもちろん春まで風邪にかからないと言われるほど、住民の間でスタミナ食として知られる。

ある脱北者はデイリーNKに「北朝鮮にも『三伏の暑さ』という言葉がある。扇風機があっても電気がないため無用の長物となる状況で、住民にとって三伏節は文字通り辛い時期。特に農業を営む住民にとっては避けたい時期だが、スタミナ食を食べられる時期でもある。三伏節にスタミナ食を食べるのは我が民族の共通点。北朝鮮の女性は夫のスタミナ食の準備に余念がない。タッコムが代表的だが地域によりメニューが少しずつ異なる。平壌には犬肉料理店があちこちにある。田舎でのみ飼育される鶏とは違い、ウサギは一般家庭でもよく育ち費用もあまり掛からないため、トッキコムが大衆的なスタミナ食となった」と説明した。