北朝鮮が中国などからの外国人観光客に対し、平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)での宿泊を認める一方、他地域の住民の新義州への立ち入りを徹底的に遮断しているという。さらに外国人観光客と住民間の接触を完全に遮断するための措置も講じられていると、内部情報筋が20日、伝えてきた。

平安北道のデイリーNK内部情報筋は、「新義州への外国人観光客の宿泊が可能になってから、住民統制が強化された。党幹部や公式業務が目的の人間を除く一般の商人や住民は、新義州への出入りが禁止されている。外国人観光客が宿泊するホテルや旅館には、新義州の住民ですら立ち入り禁止。『観光に来た外国人と任意に接触する者は厳罰に処する』との警告も出ている」と紹介した。

北朝鮮当局のこうした動きは、住民の外国人との接触を通した外部情報流入、内部情報流出の可能性を事前に統制する狙いがあると解釈できる。「外貨稼ぎ」目的でより多くの観光客を誘致しようと宿泊まで認めたが、それに伴う被害を最小化するための措置が必要不可欠だったものと見られる。