最近、北朝鮮で韓国の映像及び淫乱物を視聴したとの理由で、内閣と市人民保安署長など高位幹部らが銃殺されたという。外部から流入した映像物が北朝鮮内部で急速に拡散しているなかで、住民だけでなく高位幹部も処刑されており、恐怖政治が深刻化していると消息筋が伝えてきた。

平壌の消息筋は28日、デイリーNKとの通話で「10月末、平壌金日成政治大学で内閣燃油局長、南浦(直轄)市・順天市人民保安署長など幹部8人が銃殺された。彼らは韓国のTVプログラムと女性の裸体が登場するCDを見たことが発覚したとされる。当局からテレビ放送で公式に放映されない映像を視聴したことが発覚すれば、厳重処罰するとの布告文が発表され検閲が厳しくなった。国家安全保衛部次元で実施される検閲は、幹部が引っかかっても容赦ない。政治大学で銃殺を実行した理由は、一般住民には幹部らの銃殺風景を見せない一方、未来の政治幹部らに『体制反発に対する処罰』を見せつけるためと思われる」と話した。

消息筋によれば、最近では保衛部が直接任意の時間に住民らの住宅を訪問し、CD及びメモリー捜査、不法映像物の所持有無に対する精密捜査を実施しているという。この捜査チームは数年間、携帯電話の電波探知をしながら訓練されてきた技術者の「国家保衛部27局」が中心的な役割を担う。

消息筋はさらに「最初は住民の不法映像物視聴を取り締まる109常務が捜査を行っていたが、目立った成果が得られず、保衛部27局が直々に乗り出している。彼らは賄賂が通用した109常務とは異なり、少しでも疑いがあると即刻逮捕するなど、恐怖の雰囲気が高まっている。至る所でCDよりもUSBメモリーが見つかり銃殺されたという話が増えている。韓国のものは言うまでもなく、これまで多くの住民が視聴してきた中国映画すら(当局で)許可していない映像物を見た人は皆逮捕されている。状況が深刻でない場合は、平壌から追放され、地方では教化所に移送されているという話も聞く」と付け加えた。

消息筋は特に「高位幹部まで銃殺されたとの噂が広まり、住民は近所への外出も控えるほど行動に注意している。1990年代の苦難の行軍期に多くの人が死亡したが、『今回また別の血の海』を見ることになる」と懸念を示している」と伝えた。

一方、デイリーNKは先月22日、北朝鮮当局が韓国と中国の映像物と淫乱物視聴に対し、厳重処罰を加えるとの布告文を各地域に送ったと報道している。

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