咸鏡北道の清津(チョンジン)の情報筋によると、事件が発生したのは先月末のこと。漁郎郡安全部(警察署)に勾留されていた容疑者が、電気修理工事に動員された。工具を受け取った容疑者は、天井の電球を換えようとはしごに登った戒護員(留置係)の後頭部を殴りつけ、倒れたすきに実弾8発が入った拳銃を奪い逃走を図った。(参考記事:北朝鮮で脱獄が頻発…1カ所で年間17人も

事件当日は日曜日で、留置場には当直の戒護員1人しかおらず、残りは休息を取っていた。意識を取り戻した戒護員が、事件の発生を知らせようとしたが、すでに発生から30分も経った後だった。午後になってからようやく非常招集がかかり、安全部と軍部隊が容疑者の捜索に乗り出した。

容疑者は囚人服を着ていたために、昼間には逃走できず、安全部に隣接する旅館の倉庫で夜が来るのを待っていた。そこへ入ってきた安全員(警察官)2人を射殺し、マンションの地下倉庫に逃げ込んだ。そこで抵抗を続け、安全員をさらに2人射殺したが、結局は自ら命を絶った。

(参考記事:「金正恩の別荘」で銃撃戦…警備隊の大尉がブチ切れ凶行

現地の情報筋によると、この容疑者は金正恩総書記をガードする護衛司令部所属の狙撃手だった。