北朝鮮は27日、性能を改良した大口径ロケット砲システムの試験射撃を行ったと明らかにした。金正恩総書記は、娘のジュエ氏とともに視察。後継者に据えるため、愛娘をミサイル専門家に育てているようだ。

北朝鮮製のミサイルは、すでに多くの被害者を生んでいる。ウクライナの夜に鳴り響く空襲警報は、もはや日常となった。そしてその恐怖の中心には、北朝鮮から送られたミサイルがある。

韓国紙・京郷新聞は27日付の特集記事で、ウクライナで北朝鮮製ミサイルの攻撃を受けた人々の証言を伝えた。同紙の現地取材によれば、ロシアが発射する弾道ミサイルのうち約3分の1が北朝鮮製のKN-23(火星11型)だとされる。2023年末、東部ハルキウの住宅街に落下したミサイルもそのひとつだった。

当時、被害状況を調べたハルキウ検察の担当者は「家全体が揺れ、爆発後もしばらく地面が震え続けた」と語る。窓ガラスは粉々に砕け、街全体が戦場に変わった。

被害を受けた81歳の女性ナタリアさんは、台所で夫のために粥をよそっていた瞬間、破片が家の中へ雪崩れ込んだという。「顔は血だらけになり、逃げようにも出口は瓦礫で塞がれていた」。住民の中には、その後パニック障害に苦しむ人もいる。

彼女は北朝鮮の兵器を「太った金正恩のミサイル」と呼び、怒りを隠さない。「爆発の恐怖は言葉にできない。家が丸ごと突き上げられ、壁が崩れ落ちてくる感覚が今も消えない」と証言する。

北朝鮮のミサイルは当初、命中精度が低く「欠陥が半分」とも揶揄された。だがロシアとの軍事協力が進むにつれ性能は向上し、首都キーウでも住宅地を正確に狙うケースが増えているという。

(参考記事:【写真】「北朝鮮の不良弾薬が暴発し吹き飛ぶロシア兵」衝撃の瞬間

ふだん、北朝鮮の脅威と言えば核兵器が念頭に浮かぶ。通常兵器の破壊力は限定的とされるが、それは「軍事目線」での話だ。民間に対して使用されるならば、その恐怖は計り知れないものとなる。

戦争の最前線から遠いはずの市民生活が、北朝鮮の兵器によって突然破壊される――。ウクライナの被害者たちの声は、ミサイルの使用が単なる物理的破壊にとどまらず、「心理戦」そのものになっている現実を突きつけている。