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北朝鮮の若いガイドは、困ったように笑った。

今月6日に北朝鮮の首都・平壌で開催された第31回平壌国際マラソン競技大会には、各国の選手に加えて、数多くの観光客も参加した。ロシア人を除けば、5年3ヶ月ぶりに認められた外国人観光客の北朝鮮入国。その様子がユーチューバーによって伝えられた。

走っている最中は案内員が付かない、という点を利用して平壌の町並みを撮影するーー英国人の旅行系ユーチューバーが、そんな試みを行った。

登録者233万人を誇る英国人の旅行系ユーチューバーのハリー・ジャガード氏は、北朝鮮を訪れた様子を収めた動画を公開した。

非常に興味深いのは、万寿台(マンスデ)に聳え立つ故金日成主席と、故金正日総書記の銅像を訪れた後の会話だ。

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結婚などに際してこの銅像を訪れるという話をしていた若い案内員(ガイド)に、ジャガード氏はこのような問いを投げかけた。

ジャガード氏「金正恩総書記には娘がいるそうだが」
案内員「おそらくそうだろう」
ジャガード「彼女が次の指導者になるのか?」
案内員「よくわからない」

(参考記事:【写真】金正恩の愛娘「眼前で兵士ら墜落死」のおぞましい場面

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金正日氏が亡くなった当時に13歳だったと明かしていることから、27〜28歳と思われるこの男性案内員は、そう言って困惑混じりの笑顔を見せ、外国人観光客からの突発的な質問に不慣れな様子を見せた。

また、ジャガード氏はこのような質問も投げかけた。

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ジャガード氏「金正恩氏はどんな人か?」
案内員「彼がやってくると皆がその魅力に引き付けられる」
ジャガード氏「北朝鮮を訪れた人にどんなことを理解してもらいたいか?」
案内員「彼は我々と力と強さの源泉だ」

この翌日にジャガード氏は、平壌マラソンに参加し、42.195キロのフルマラソンを完走した。参加した動機について彼はこう語った。

「平壌マラソンは、案内員と政府の執拗な監督なしに、自由に北朝鮮の通りに出られる唯一の機会だからだ」

なお、案内員からは自分たちから離れないこと、自分たちの許可なく撮影しないこと、金正恩氏への無礼な言動をしないこと、宗教的なアイテムを配布しないように言われていたとのことだ。

コロナ前の平壌では、工事現場や軍人など一部を除けば外国人も自由に撮影できた。しかし、SNSでネガティブな情報を流されることに神経を尖らせているのか、撮影はいっそう制限されるようになったようだ。

また、防疫面でも相当気を使っているようで、食事をするわけでもない三大革命展示館に入場する前に手のアルコール消毒をする様子が映像に収められている。