北朝鮮の金正恩総書記が6日、「地方発展20×10政策」江東(カンドン)郡病院と総合サービスセンターの着工式に出席し演説した。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩氏は演説で「地方発展に関するわが党の構想は、地方の人民が首都の住民に劣らぬ物質生活を享受するばかりでなく、首都のような文化的、衛生的な環境で無病息災で、何の心配もない生活を営めるようにしようということです」と述べた。
また、「都市と農村の格差が最も著しい分野が他ならぬ保健医療と衛生、科学教育部門」としながら、「この厳然たる現実に背を向け、可能性の有無だけを論じながらずるずると先に延ばすならば、いつになっても地方の文化的後進性を解消することができないため、党中央委員会は特段の革命的な決行によって、全国の市・郡、山間部にまで現代科学技術と文明を注入し、定められた地方発展目標に向かって直ちに突き進もうと決心しました」と強調した。
つづけて、「市・郡に現代的な保健医療施設と多機能化された文化生活拠点を建設するのは、各分野、各地域の同時的・均衡的発展を促し、社会主義の完全な勝利を早める上で戦略的価値の大きい重大事業であり、一刻も遅らせてはならない焦眉の課題です」と述べた。
そのうえで、「今まさに、全国に広がる地方工業革命の流れと合流する新しい保健医療革命の激流が始まりました」としながら「2025年は保健医療革命の元年として歴史に記されなければなりません」と強調した。