北朝鮮の金正恩総書記が6日、「地方発展20×10政策」江東(カンドン)郡病院と総合サービスセンターの着工式に出席した。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩氏は2024年1月に開かれた朝鮮労働党中央委員会第8期第19回政治局拡大会議で首都・平壌への偏重が著しい投資を地方にも広げて経済の発展を図り、地方の人々の生活を向上させる目的で、「地方発展20×10政策」を打ち出した。
「20✕10」とは、毎年20の市や郡に現代的な工場を建設し、10年以内に経済を活性化させることを意味している。
同通信は、病院の建設について「地方の全ての地域に近代的な軽工業の土台だけでなく、科学、教育、保健医療の進歩を原動力とし、先進文明に開化する発展環境を整えることで、わが国家の興隆・発展と人民の福祉増進をより速く、一層力強く推し進めようとする朝鮮労働党の雄志はわが共和国の歴史に特記すべき革命的転換の誇らしい年代記を毅然と浮上させている」と述べた。
着工式には、朴泰成(パク・テソン)内閣総理、党と政府、軍部の幹部、地方発展20×10非常設推進委員会のメンバー、建設に動員された朝鮮人民軍(北朝鮮軍)軍人、勤労者ら参加した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩氏は演説を行い、「市・郡に近代的な保健医療施設と多機能化された文化生活拠点を建設するのは各分野、各地域の同時的・均衡的発展を促し、社会主義完全勝利を早める上で戦略的価値の大きい重大事業であり、一瞬たりとも延ばすことのできない緊急な課題である、地方の百年の大計はすなわちわが国家の百年未来であり、朝鮮式社会主義の前途である」と強調した。
金正恩氏が着工のくわ入れを行い、発破のボタンを押した。