北朝鮮の市場では、商人が隔日で品物を販売する二部制が再施行されていると伝えられる。一つの販売台を月水金と火木土に分け、2人の商人が使用するというもの。

両江道の情報筋は「恵山市の人民委員会では常設市場外の路上商売人に頭を悩ませており、彼らを市場に誘引するため二部制を復活させた。路上で商売していた人も、代金を払えば市場で商売できる」と伝えた。同時に路上販売に対する取り締まりも一層強化されたとされる。

情報筋は「平日の販売台の使用は隔日だが日曜日は本来の主人が決定する。販売台を所有する商人は週の半分しか商売できないと不満をこぼしているが、市場管理所が強制的に実施するものであるため従うしかない。昨年も中央からの指示による市場二部制実施が市場管理所から伝えられたが、いくらも続かなかった。上から(中央党)指示が下りたため、今回は強力に実施すると思われる」と話した。

しかし市場二部制の実施により、経済活動が萎縮する可能性が高いとされる。情報筋によれば、今回の二部制実施は市場の外での商売を禁止し、市場内部に商人を閉じ込めるための苦肉の策との性格が強い。販売台を2人で使用したところで、両者とも1週間に半分しか商売できない。

市場の外で商売をしていた商人らは、取締りから逃れなければならないが、住宅街周辺で常連客を相手に商売するというメリットはある。販売台使用料を支払わなければならないため、路上商売より収入が増える可能性は低い。

今年、韓国に定着し東大門区に住む脱北者のソ・オクラン(42)さんは「昨年市場二部制が実施された時、必要な品物を売る商売人がおらず半日捜し求めた。終いには経済活動を縮小させる結果となるだろう」と話した。

脱北者らの証言によれば、テレビや扇風機のような家電製品をはじめとする高級品を扱う販売台の場合、ほとんど本来の主人以外は販売台を使用しないという。その代わり、生活必需品や食料品販売など零細商人が必然的に二部制の対象となる。

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