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北朝鮮では、満15歳になると2回の徴兵検査を受ける。そして、高等中学校(高校)を卒業してすぐ兵役に就くのが基本で、専門学校に進学した者は卒業後に、就職した者は3年以内に軍に入隊することになっている。

兵役合格者は、遅くとも23歳までには軍に入隊することになっていたが、当局は最近、これを25歳に変更したと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、この変更が行われたのは今年7月のことだ。多くの国民は不満の声を上げている。その理由はこのようなものだ。

「当局が入隊年齢を25歳まで引き上げて、兵力招集に熱心になっているのは、ロシア派兵と関連があると考えているからだ」

北朝鮮は、今に至るまで派兵を公式に認めていない。またロシアも、様々な方法でその事実の隠蔽を図っている。

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ただ、世界中がその事実を知っており、北朝鮮でも「知らない人がいないほど」(情報筋)だ。

(参考記事:ゼレンスキー大統領、ロシア兵が戦死した北朝鮮兵の顔を焼いて身元を隠そうとしていると投稿

高等中学校卒業後にすぐに入隊しなかった若者は、病気を抱えていたり、背が145センチに満たないなど、入隊基準を満たしていない。23歳まで待ってから、それらの問題がなければ入隊させるというのが今までの方針だった。言い換えると、基準を満たさなければ軍隊に行かずに済むということだ。

軍の食糧事情は民間以上に劣悪で、健康だった若者が入隊後に栄養失調にかかり、帰宅させられる者もいるほどだ。病弱な者が入隊すれば無事ではいられないだろう。そんな心配に加えて、今度はウクライナ戦争の最前線に行かされるかもしれないという心配まで加わったのだ。

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(参考記事:北朝鮮軍から我先に逃げ出す「幹部候補生」たち

ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、現地からの未確認情報を引用し、北朝鮮兵士の死傷者が3000人以上に上るとの見方を示した。ロシア軍とともに最前線に派遣された北朝鮮兵士の数が1万1000人と見られていることを考えると、事実ならばすでに3割弱の損失が出たことになる。