両江道（リャンガンド）の別の情報筋も、同様に入隊年齢の引き上げに関する通知があったと述べた上で、地域住民の間ではこのような話が広がっていると伝えた。

「（軍に入隊した）息子の行き先を確認したら、部隊から『農作業をしにロシアに行った』との答えが返ってきて驚愕した」

（参考記事：「死の直前、泣き崩れる兵士」北朝鮮軍が見せる残酷映像）

また、入隊を控えた子どもを持つ親は、必死に入隊を回避しようとしている。一度軍に取られてしまえば、もう二度と会えないという恐怖心からだ。

「祖国防衛のために銃を持って軍服を着ることは、公民（国民）としての本分だが、（派遣された兵士たちが）何のために戦っているのかもわからず、（ロシアで）死ぬのは理不尽だと激怒している」
「軍人を死の戦場に追いやる金正恩に対して、はらわたが煮えくり返る」

国民の間では、不安と不満、そして金正恩総書記への怒りが渦巻いている。