北朝鮮では、ひそかに韓流が流行しているが、K-POPや韓流ドラマを見るだけでなく、韓国ファッション雑誌を入手し、紹介されている服を自前で製作して実際に着られているていると内部消息筋が8日、伝えた。北朝鮮の韓流が映像視聴の枠を超えて、「生活文化」として浸透しつつあるようだ。
平安南道の消息筋は8日、デイリーNKとの通話で「個人の縫製業者(衣料を制作する商売人)達は、中朝を往来する貿易業者に『南朝鮮のファッション雑誌を持ってきてくれ』と頼むことが多くなった。雑誌を見本に服を縫製して、幹部や富裕層に販売している」と話した。
「女性だけでなく男性も、以前は黒や茶色の地味な色のジャンバーや人民服を着ていたが、最近では鮮やかな色合いの洒落たスーツも着る。特に若者は韓国ドラマを見て『これ(登場人物が着ている服)と同じように作ってくれ』と注文する」と消息筋は話す。
2000年初頭まで北朝鮮でファッションといえば、一部の文化・芸術関連者のみにしか関心が寄せられなかった。