北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が14日、「国防・安全分野協議会」を招集した。朝鮮中央通信が伝えた。
努光鉄(ノ・グァンチョル)国防相、朝鮮労働党中央委員会の趙春龍(チョ・チュンリョン)書記、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長、総参謀部のリ・チャンホ副総参謀長兼偵察総局長、李昌大(リ・チャンデ)国家保衛相、総参謀部の砲兵局と探知・電子戦局をはじめとする主要局の指揮官らが協議会に出席した。
協議会では、「敵の重大な共和国主権侵犯挑発事件に関する偵察総局長の総合分析報告と総参謀長の対応軍事行動計画に関する報告、国防相の軍事技術装備現代化対策に関する報告、党の軍需工業担当書記の武力装備生産の実績に関する報告、国家保衛相の情報作戦状況に関する報告が行われた」と同通信は伝えた。
「敵の重大な共和国主権侵犯挑発事件」とは、韓国が平壌上空に無人機を飛ばし反北ビラをまいたと北朝鮮が主張する事件だ。金与正党中央委員会副部長は、韓国軍が「主犯」だとし、北朝鮮軍は12日付で軍事境界線付近の部隊に射撃準備態勢を整える指示を下した。
(参考記事:「韓国への攻撃、準備状態」北朝鮮外務省が声明)
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩氏は、「総参謀部が行った当該の活動内容と主要連合部隊の動員準備状態に関する報告を聴取し、当面の軍事活動方向を示すとともに、国の主権と安全利益を守るための戦争抑止力の稼働と自衛権の行使において堅持すべき重要な課題を明らかにした」という。
北朝鮮は、核戦力を「戦争抑止力」と呼んでいる。
また、「わが党と共和国政府の強硬な政治的・軍事的立場を表明した」と同通信は伝えた。