北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が7日、創立60周年を迎えた金正恩国防総合大学を祝賀訪問した。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩国防総合大学は1964年10月に、故金日成主席によって「国防大学」として設立された。慈江道(チャガンド)江界(カンゲ)市に所在したことから、江界工業大学、江界国防大学とも呼ばれたとの説もある。2000年に平壌に移転し、2016年に現在の名称である「金正恩国防総合大学」に改名されたと見られている。
同通信は金正恩国防総合大学について、「富国強兵の大業実現の長きにわたる革命の道程で、国の総合的な国防科学技術教育拠点として誇らしい歴史と伝統を輝かせ、共和国の強大無比の自衛力強化に特出した貢献をしてきた」としている。
朝鮮労働党中央委員会の趙春龍(チョ・チュンリョン)書記、金正植(キム・ジョンシク)第1副部長、ミサイル総局の張昌河(チャン・チャンハ)総局長、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長、鄭京擇(チョン・ギョンテク)総政治局長が同行した。
金正恩氏は、学祝賀訪問を記念して演説を行い、「わが党と共和国政府は朝鮮半島で力のバランスが破壊されるのをいささかも容認しないであろう、国防科学と工業の継続的な跳躍を遂げ、自衛的戦争抑止力を無限大に強化していくであろう」と宣明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、「主体的国防科学技術力の絶対的優勢によって帝国主義者の侵略的かつ冒険主義的な軍事活動を無力化させなければならない」と述べた。
そのうえで、「国防総合大学をわれわれの軍需工業と国防科学の未来を代表する革命人材、世界的な発明家が絶えず育成される最高学府、権威あり名声を馳せる国防科学研究中心に立派に整えて祖国の永遠の安寧と強盛・繁栄を裏付けるという党中央の揺るぎない意志を披歴し、大学の全ての教員、研究士と学生、卒業生が党と祖国、人民の期待を肝に銘じて崇高な革命精神と教育振興の結実をもって、学業での立派な成果と威力ある実体をもって革命工業の最強を末永くとどろかす」と主張した。
金正恩氏は革命事績教育室と沿革紹介室を見て回り、「大学は祖国と革命の将来運命と直結した軍需工業、国防科学の未来を代表する革命人材をより多く育成することで、時代に対して担った重大な使命を全うしなければならない」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩氏は、創立記念に際して母校を訪れた国防工業部門の活動家と科学者、技術者らや、教職員、学生と記念写真を撮った。