にもかかわらず、在日朝鮮人を迫害したり高英姫の出自を隠蔽することは、植民地時代と分断の道を歩んできた在日朝鮮人の血と汗と涙の歴史のみならず、金正恩自らの「白頭の血統」への冒涜以外の何者でもない。
金正恩の偶像化の過程で、高英姫の経歴は避けられない「宿命」だ。今後、高英姫の記録映画は報道や対北放送などを通じて北朝鮮住民にも伝わることは避けられない。北朝鮮の公式メディアは、美辞麗句で高英姫と金正恩の親子愛を称えるだろう。しかし、実母である高英姫の出自や経歴を隠す代償は、必ずや金正恩自身への刃となって返ってくることを北朝鮮当局は知るべきだ。